番外編 春の宵 酔っちゃったみたい。僕はそう言って、ツヴァイクの肩に頭を乗せた。「気分は悪くないか」 彼が僕の顔を覗き込んでくる。眉根を寄せ、僕の顔色をじっと見ているようだった。僕は首を振って、すこし笑う。「悪くはな... 2024.12.14 番外編
番外編 しるす 開け放った窓から、朗らかな旋律が聴こえる。外ではゼロが歌いながら洗濯物を取り込んでいた。テラは炊事をしていて、今しがた下準備を始めた頃だ。何を作るのかはまだ聞いていなかった。手伝おうとすると、今日は自... 2024.11.12 番外編